真夏に咲く花について
真夏の通勤は地獄である。
日傘をさし、ネックリングをつけ、ハンディファンをつけても汗が止まらない。
しかしこんなクソ暑い中でも、花は咲いている。
私の通勤経路には、サルスベリが健気に咲いている。
先日出雲市のドーミーインのサウナに入っていたら、サウナ備え付けのテレビでNHKが流れていた。
朝8時から「小さな旅」を見ていると、石川の高原で花の研究をしているというおじさんが出てきた。
「花は人間のために咲いているのではない。繁殖のために花を咲かせ、ミツに寄ってきた虫たちに花粉を運ばせる。花は自分のために咲いている。」
このようなことを言っていて、当たり前の話なんだが、これが妙に印象に残った。
我々人間も、植物も、DNAの乗り物として持ちつ持たれつ社会を形成しているのだ。
しかしどうだ。この昨今の、暑さは。
暑すぎて、虫の一匹も飛んどらんぞ。
サルスベリ。真夏に咲く花たちよ。
人間ごときに毎日綺麗な花を見せてくれてありがとう。
でも、大丈夫なのか?種を残せそうか?
みんな、もう、なんで咲いてるのかわかんなくなってるんじゃないか?
暑すぎて、そう花に語りかけてしまう通勤路なのであった。
という久しぶりの日記。
突然の大雨で地面に落ちた花たちを見た。切ない。