いまフェミニズムと向き合う練習その1
さいきんどうも女性参画的な話をよく聞くようになって、
卒論期にドはまりしたフェミニズムをぶりかえしつつあり・・・
頭がぐるぐるしてしょうがないので、つらつらと書きます。ゲロロロ
個人的には「低収入でもいい奴ならいいよ!」っていう意味で男性の抑圧も開放してる気がしたのですが、どうなんでしょう。 / “女の抑圧と男の抑圧 〜アナと雪の女王のヒットに見る、女性の抑圧だけが解放されるべきという空気〜 #広報会議 …” http://t.co/kiXED4BHaL
— 俗ナナコ (@taninnoko) 2014年5月20日
明確に頭のスイッチが切り替わったのは、このツイートが思いがけずRTされたり、ふぁぼられたこと。
自分としてはあんまり何も考えずに書いたコメントだったので、
それが共感なり、ある種の驚きを伴って受け入れられたことが意外だった。
でもたぶん頭のなかではずーーーーっと考えていたのだとおもう。
個人的には、アナと雪の女王という作品がもたらすカタルシスは、男女にわけへだてのないものだと感じる。
エルサの力は現実に存在しないファンタジーのものだし、もし氷の能力が何かのメタファーであるとしたら、それは女性という性に起因しないような気がする。
予期せず人を傷つけてしまったり、怖がらせたり、死に至らしめる力。
自らに内在する凶暴性への恐怖。
というのはむしろ男の人の方によったものなのではないかと思うので。
プラス、一国を収める主という身分による窮屈な、生きづらさ。
「甘えてはいけない」
「弱さをみせてはいけない」
「立派にふるまわなければいけない」
というのは、女性的というよりも、男性的なふるまい。
だから、ありのままの~のシーンは、むしろ男性の方が感動するのでは・・・と思ったりする。
手の付けられない暴れん坊だったはずの自分が、
その能力をなにかを生み出す力に使える。そしてそれはとても美しい。
というのは泣き出したくなるほどの気持ちよさなんじゃないだろうか。
ちょっと違うかもしれないけど、スラダンの桜木が開花していくのとかも。
居るだけで人を傷つけると思っていた力をポジティブに活用していくというのは、
それだけで見ていて気持ちがいいもの。
というのもあって、物語の進行による男女の感じ方の差はそんなに、
ないんじゃないかとか、とか・・・。
ただしこの映画は、設定にこれまでにない男女観がある。
ひとつ大きいのが、物語の救済の役目を背負うのが女であること。
アナがヒロインと思ってみてると、それはちょっと違って
序盤→アナもエルサもヒロイン
中盤→アナがヒーロー、エルサはヒロイン
最後→アナはヒロイン、エルサがヒーロー
ていう流れ。
ここでのヒロイン/ヒーロー観っていうのは、
ピンチの時に助けるか、助けられるかっていうものすごくシンプルなものさしで語っているわけですが。
(アンチヒーローとか悪役っていう概念が入るともっとぐちゃぐちゃになる)
これまでのディズニー作品は、王子様がヒーロー、お姫様がヒロインの一択。
一番顕著なのは眠れる森の美女でしょうか。
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醜いババアが出てきて、お姫様を陥れて、王子様がそれを救い出す。
キスで目覚めるというおまけつき。
アナ雪にみられるような、相互に救済しあう展開に関して、
じつはまどかマギカ近いんじゃないかなと個人的には思っている。
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主人公が女性で、一見すると可憐なヒロインに見えるのに、
実はヒーローだった・・・というやつ。なのは(無印)もそう。
なぜか両方魔法少女もの。ラストのイケメン化がいちじるしいw
そういやエルサも魔法使うし、アナ雪も超乱暴にくくれば魔法少女ものといえるのかもしれない・・・冗談です・・・・・。
あと姉妹モノでいくと、キルラキルもそうですね。
いちばん盛り上がる救済のシーンに、異性が介在しないという特殊性。
介在するか?するか????と思わせといて、実は違うっていうのもギャップになっている。真打登場!!!!!的な。
だからこそ、あれを見て
「じゃあもう女は男要らないってこと?」
と表面的にとらえてしまう可能性もあるかも。
おそらく物語の1番大きなテーマは「解放」で、
でもそれは性的抑圧からの解放という意味以上に、
もっと普遍的に誰もが理解しうるものだと私は思う。
前にも書いたように、それは「こうあらなくてはならない」という周囲からのプレッシャーとか、
人を傷つけ、遠ざけられ、孤独になる恐怖からの解放で。
なんとなく、フェミ的な側面は大筋とはそんなに関係ない気がしています・・・
表現上の問題にすぎないというかー。
まとまってないですが、とりあえずこのへんで。
そんでそういえばだけど、なのはOPでアナ雪のMAD作ったらめっちゃ合いそー!!!!
歌詞めっちゃマッチしてますやん・・・はぁ。。素敵。。。。。
http://www.kasi-time.com/item-449.html