咽頭がんについて

こんなアホ丸出しのアニメ感想を述べつつ、ちょっと湿っぽい話。






東京は7月がお盆なので、父の初盆として、実家でちょうちんを出しました。

あとひと月で命日。なんかそんなタイミングで、坂本龍一咽頭がんになったらしく。うちの父は下咽頭がんで、坂本龍一は中咽頭がんらしいですが。

フーンとニュースを眺めてて、咽頭がんって厄介だからなぁ大丈夫なのかなぁと考えていたら、きゅうに一年前のことを思い出して、すごく悲しい気持ちでいっぱいになってしまった。




咽頭がんは喉を治療するので、父はずっと点滴と鼻から栄養を入れてて、あんなに食べるのが好きな人だったのに、春からは何も食べさせてあげられなかった。
さらにリンパに移転しやすいがんなので脊椎にいってしまって、散歩が大好きだったのに、歩けなくなってしまった。
それで階段が登れないからといって、うちはエレベーター工事をすることになり、工事の間、父が少しでも実家のそばに居られるようにと私が家の目の前のマンションを借りたのでした。
入居して一年が経って、相変わらずわたしはそこに住んでいて、もはや感傷もなくただの惰性で、ひとりで住むのには広すぎる部屋に暮らしている。


咽頭がんは脳にも近いので、そのまま脳に腫瘍ができて、そこそこ賢い人だったけれど、支離滅裂なことを言うようになって。家族のこともわからなくなって。でも最後に意識がはっきりしていたとき、もう声が出ないのに名前を呼んでくれた時を思い出すと、
ただ生きていてくれるだけでよかったのに、どうしてこんなに早くいってしまったのかと、、、、、どうして、どうして、とやるせない気持ちで泣いてしまう。




人が死ぬと泣けるのは、私の場合たぶんふたつの悲しみがあって。

ひとつが、生前やってあげられなかったことへの後悔。自分を責める気持ち。
もうひとつが、これからの自分の人生にその人が居ないことの寂しさ。


私が幸運なことに結婚できたとして、父は式には来れない。孫の顔も見れない。抱くこともできない。
母の誕生日も、妹の成人式も、ぜんぶのこれからにその人はもう居なくなってしまった。



伝えたいことがたくさんあるのに、もう二度と会えない。それがすごく辛くて、さみしくて、人が死ぬ悲しみの正体なんだと思っている。









じぶんは恵まれてるなぁと思うことが多いので、べつにそれが不幸だとか、可哀相だとか、そういうことではないつもりですが、どうにもこの時期ひとりが辛くなってこんなかんじに心の整理をしてみた。泣けるなぁ。。。。
咽頭がんは悲しいがん。坂本龍一完治するといいですね。いやはや。ひとしきりひたったところで仕事に戻ります。ふー。